川口元郷駅から徒歩3分|埼玉県川口市栄町のあかちゃんとこどものクリニック

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出産前のご両親へ

お母さん・お父さんへ

お母さん・お父さん

出産まで
お母さんが心身ともに健康でいることが、赤ちゃんにとって大切なことです。
妊婦検診をきちんと受け、産婦人科医師・助産師・看護師・栄養士などの話を聞いて心の準備をしてください。
楽しい生活を送りながら、赤ちゃんの誕生に備えましょう。

出産
ほとんどのお産が、自然にまかせて進むものです。しかし、焦りから気が動転するとうまく進まないこともあります。
産気づくのはある日突然です。その時のために当日はどうするのかなど入院時の持ち物や心の準備をしておきましょう。
おかしいと思われたり、分からないことがある場合は、産婦人科スタッフに聞いてください。

授乳(母乳育児のすすめ)
母乳はお母さんから赤ちゃんへの贈り物です。
栄養学的・免疫学的に優れているというだけでなく、スキンシップがはかれるというところも良い点です。
母乳育児の基本は「欲しがる時に欲しいだけあげる」です。
赤ちゃんは1日10回以上もおっぱいを欲しがることが多くありますし、母乳は吸われれば吸われるほどホルモンの作用でどんどん出やすくなります。そして1日最低8回以上は吸わせる、あるいは搾ることをおすすめします。
母乳分泌の順調なスタートのために、出産後に乳頭・乳房のコンディションを整えておきましょう(産婦人科医師・助産師の指導のもとに行ってください)。

入院中の赤ちゃんに起こること・病院で赤ちゃんに行うこと

赤ちゃん

黄疸(おうだん)
ほとんどの赤ちゃんに見られます。血液中の赤い成分が壊れることで黄疸が出るのですが、普通の黄疸は赤ちゃんのデリケートな細胞を守ってくれることが分かっています。しかし、重症の場合は脳神経障害(核黄疸)を起こすことがあります。それを予防するため、入院中は毎日検査をしています。
また、母乳栄養の赤ちゃんで生後1、2カ月経っても軽度の黄疸が続いていることがよくありますが、これは自然な現象であり、ほとんどは問題ありません。

体重減少
健康な赤ちゃんは、生後数日間は体重が減ります。出産後数日は母乳が出ないことが多いため、出生時の赤ちゃんはその数日間分の水分を体に蓄えて生まれてきます(赤ちゃんがふっくらしているのはそのためです)。その水分を尿として出したり、皮膚から蒸発させて子宮外の生活に適した体になるので、体重は数%減るのが普通です。個人差があり日齢とともに増え始めれば心配ありません。

よくある心配こと

泣いてばかりいる

赤ちゃんは、泣く以外に欲求を訴える手段がありません。
まず抱っこ、次におむつ、最後に授乳
たいていはこれで泣き止むことが多いです。お母さんがイライラしていると赤ちゃんは不安になって泣き続けます。
抱き癖は悪いことではありません。たくさん抱っこしているうちに、徐々に落ち着いた赤ちゃんに育って行きます。
ただし、飲みが悪い・元気がない・何をしても泣き止まないという時は、病気が隠れていることもあるので、小児科の医師にご相談ください。

おっぱいを吐く

赤ちゃんはおっぱいを飲む時に空気もたくさん飲み込みます。泣いている時にも空気を飲み込みます。機嫌や飲みが良ければ心配はありません。哺乳直後に少量をたらりと吐くのも心配ありません。
ただし、吐物が遠くに飛んだり毎回大量に吐く時は、小児科の医師にご相談ください。

うんちが出ない

お腹が柔らかくて機嫌が良ければ心配ありません。お腹がパンパンに張っているようなら、お腹を優しくマッサージしてあげたりベビーオイルかサラダ油をつけた綿棒の頭を肛門にいれてゆっくりと30~60秒間肛門を拡げるように動かすと便が出ることがあります。生後1カ月を過ぎると2週間もうんちをせずにへっちゃらな赤ちゃんもいます(ただし母乳の場合)。

顔・首・胸のブツブツ

生後1~2カ月の赤ちゃんの顔や首などにできるブツブツ(発疹)のほとんどは脂漏性湿疹かあせもです。脂肪や垢などの汚れが原因ですので、皮膚をきれいに洗うことが治療になります。薬をつけるよりもまず洗浄剤(石けんやボディソープ)できれいに洗いましょう。
手指に洗浄剤(石けんやボディソープ)をつけて洗い、洗浄剤(石けんやボディソープ)を落とした時にキュッキュッとした感触になるまでしっかりと脂肪分を洗い流します。指の腹を使って何度も洗浄剤(石けんやボディソープ)をつけて繰り返しすすぐとうまく行きます。すすいだ後の水分は柔らかいタオルなどで優しく押さえるようにしてふき取ってあげましょう。
◆洗浄剤(石けんやボディソープ)とシャンプー◆
赤ちゃんを洗う時は、ガーゼやタオルは皮膚を傷つけるので使いません。生後1カ月頃の脂っこい時期は、赤ちゃん用の洗浄剤(石けんやボディソープ)よりもミヨシ・シャボン玉の洗浄剤(石けんやボディソープ)・牛乳石けん・ホワイトなどの安価な物の方が洗う力があり添加物も少なくておすすめです。髪の毛はシャンプーを使った方が良いようです。

おむつかぶれ

尿や便で汚れたおむつに長時間接していることが原因です。おむつをこまめに替えたりシャワーやたらいの水で洗ったり、水道水でびしょびしょに濡らしたティッシュペーパーで拭いてあげるなど、清潔を心掛けてください。
◆おしりふき・ガーゼ◆
市販のおしりふきは刺激が強いため、外出専用として、家庭では使用しないことをおすすめします。ガーゼの目は粗く、皮膚を傷つけるので赤ちゃんの肌には使わないことをおすすめします。

鼻水・鼻づまり

生まれたばかりの赤ちゃんは鼻の通り道が狭いためグズグズとなりやすいのですが、必ずしも風邪ではありません。ただし、飲みが悪い・高熱がある時などは小児科を受診してください。

体温・検診・予防接種について

保温・体温管理

風邪をひかせてはいけないと思って厚着にしてはいませんか?
基本的には大人と同じか1枚多く着せる程度で十分です。部屋の温度は大人が薄着(半袖のシャツか薄手の長袖1枚)で居られる程度が良いでしょう。エアコンや扇風機を使ってもかまいませんが、赤ちゃんに直接風が当たらないようにしましょう。赤ちゃんの体温は大人より少し高めで、平熱は37.5度までです。哺乳後や泣いた後は体温が高くなっていますので、体温は静かにしている時に測りましょう。生後3カ月までの高熱は、重い病気である可能性が高いので、小児科の医師にご相談ください。
夏場は大人より多く着せるとあせもがひどくなることが多いので、注意しましょう。

健康診断

母子手帳を忘れずにお持ちください。
1カ月、4カ月、(8カ月)、(1歳)、1歳半、3歳は特に成長・発達の鍵となる月齢ですので、健診を受けることをおすすめします。

予防接種

生後1カ月になったらワクチンを予約しましょう。


  • 生後2カ月になったら、小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン、B型肝炎ワクチン、ロタウイルスワクチンを同時接種
  • 3カ月になったら、4種混合ワクチンを上記4つと同時接種
  • 4カ月には小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン、4種混合ワクチンの同時接種
  • 5カ月には4種混合ワクチン3回目、1週間後にBCG
  • 6カ月にはB型肝炎ワクチン3回目

1歳になったらMR(麻疹風疹混合)+水痘+おたふくかぜワクチン(自費料金)を受けましょう。
(2018年4月川口市が未就学児のおたふくかぜワクチンに3,000円の補助金がでるようになりました。)


  • その1カ月後には小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの追加接種を受けましょう。
  • 1歳6カ月には4種混合の追加接種と2回目の水痘ワクチンを受けます。

いずれの場合も母子手帳を忘れずにお持ちください。

育児での注意

赤ちゃん

◆成長・発達◆
ひとりひとりの子どもの成長・発達には個人差があります。他の子よりも早ければ良いというものではありません。例えば、ハイハイをしないと心配しているうちに立って歩き始めてしまう子もいます。特に、発語(しゃべること)はその子の個性・性格や環境に強く影響されています。育児書などに書いてあることはあくまでも目安であり、遅れ気味であっても結局は追いついてしまう子がほとんどです。発達が少しずつでも前進していれば大丈夫です。新しい発見があったらそれを喜びましょう。
また、母子手帳は赤ちゃんの成長・発達の良い記録となりますので新しい発見などを書いたり心配ことをメモしたりして活用すると良いでしょう。

◆乳幼児突然死症候群(SIDS)◆
それまでとても元気だった赤ちゃんが眠っている間に何の前触れもなく亡くなってしまう病気です。原因は不明ですが脳の機能が未熟なために起こることが考えられています。これまでの調査から、次のことにより発症しにくくなることが分かっています。

  1. 家族の禁煙⇒タバコはベランダ・屋外で
  2. 母乳栄養⇒ミルクはなるべく足さない
  3. 仰向け寝⇒離れる時は仰向けに

◆事故防止◆
乳幼児の死亡原因で多いのは「事故」です。

  1. 交通事故 ⇒チャイルドシートを使用する。道で1人にしない。
  2. 窒息・誤飲 ⇒口に入るものは家に置かない(ビー玉・ピーナッツ・タバコなど)。
  3. 溺水 ⇒お風呂の水を残したままにしない。

◆アレルギーと離乳食◆
赤ちゃんの腸は未熟なため早すぎる離乳食はアレルギーを引き起こす一因と考えられています。アレルギー疾患には、アトピー性皮膚炎・じんましん・ぜんそく・花粉症などさまざまなものがありますが、アトピー性皮膚炎やじんましんは特に食すことと深い関係があります。治療が長期間にわたることも多く、薬を飲んだり血液検査を受けたりと子どもの受ける苦痛は想像以上に大きいものです。特に両親・兄弟などにアレルギー性疾患を持つ方がいて心配な場合は、小児科の医師に相談しましょう。

◆かかりつけ医◆
お子さんが病気になる前に、家の近くでかかりつけの小児科の医師を探しておくと良いでしょう。
近所の幼児のお母さんなどに相談してみましょう。夜間や休日に救急でかかりたい場合、川口市では小児科当直は当番制になっています。
夜間は、川口市立医療センター・済生会川口総合病院・埼玉協同病院が輪番で受け持っています。
夜間・休日に小児科を受診したい場合は下記の電話番号にお尋ねください。

埼玉県救急電話相談 048-824-4199 (当日時間外診療をしている病院を紹介しています)